糖尿病の三大合併症について

糖尿病は、癌と異なり、その病気だけで死に直結するというものではありませんが、そのままにしておくと合併症を引き起こしてしまうとても怖い病気です。
糖尿病には三大合併症と呼ばれるものがあります。
「糖尿病性網膜症」「糖尿病性腎症」「末梢神経障害」です。

まず、網膜症ですが、視力がだんだんに落ち、失明の恐れがある病気です。
日本人の中途失明の原因の代表的なものとされています。
例えば、白内障であれば、眼内レンズ挿入の手術を行えばよくなりますが、網膜症の場合、改善させる治療ではなく、進行を抑える治療しかないのが現状です。

次に糖尿病性腎症ですが、腎臓の微小血管が糖尿病によってダメージを受け、腎臓の機能をダメにしてしまう病気です。
進行すると慢性腎不全となり、人工透析を余儀なくされます。
人工透析は血液を濾過し、体内の老廃物の除去を行うものです。
1回の透析で約4時間くらいかかります。
これを週3回ぐらい行うので、生活にかなりの制約が出てきます。

最後に末梢神経障害ですが、指先、足先の体の末端の感覚が麻痺してきます。
これにより、壊疽が起こっても痛みを感じず、足を切断してしまう結果になってしまうことがあります。

三大合併症と呼ばれるものは以上のようなものです。
いずれにも共通しているのが治すための治療ではなく、これ以上悪化させない治療が中心であることです。
一度なってしまったら、悪くならないようにするしかないのです。
他にも動脈硬化との関連で心臓疾患や脳梗塞を起こしやすいといわれていますし、できものができやすいといわれています。
このできものには癌も含まれます。
歯周疾患と糖尿病との関連も指摘されています。
つまり、全身的な病気と関連しているということになります。