糖尿病とダンピング症候群の類似点、食事療法

糖尿病の原因は完全には解明されていませんが、主として先天的な異常による1型糖尿病と、糖分の摂り過ぎやインスリンの不足による2型糖尿病に分けられます。初期には自覚症状がありませんが、症状が進むと網膜症や腎臓病を起こすことがあります。
ダンピング症候群は外科手術で胃を切除した人に見られる症状です。食事をしたとき、食べたものが胃に入りきらず、そのまま腸へ流れこむことによって発生します。このうち早期ダンピング症候群は食事中、または食後すぐに起こります。嘔吐・下痢・脱力感・動悸などが主な症状です。後期ダンピング症候群は食後2~3時間で症状が現れます。炭水化物が腸から急速に吸収されることが原因で、血糖値を下げるためインスリンが過剰に分泌され、頭痛・めまい・発汗・頻脈などを引き起こします。いずれにしても精神的なストレスが加わり、食事が苦痛になることもあります。
ダンピング症候群には特効薬はなく、基本的には食事療法で治療します。食事はゆっくりと、よく噛んで食べるようにするとともに、一度に大量に食べることは避け、少量ずつを心がけます。また糖分や炭水化物はできるだけ減らし、脂肪は程々で、高タンパクな食品を摂るようにします。水分や冷たいものを控えることも大切です。
ダンピング症候群は低血糖が原因であり、高血糖のために起きる糖尿病とは真逆ですが、面白いことに食事療法の内容は似通っています。ダンピング症候群でも一時的な高血糖状態を繰り返すことで、糖尿病と同じように網膜症や腎臓病を起こす可能性があり、慎重な管理が必要とされています。微妙なホルモンバランスを保つためには、自分の体の状態をしっかりと把握しておかなければなりません。